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皆さんこんにちは!
株式会社藤三、更新担当の中西です。
第2シリーズ:鉄骨工事の流れを知ろう!
テーマ: 鉄が建物になるまでのプロセス
こんにちは!今回は、鉄骨工事がどのように進むのか、その具体的な工程をご紹介します。一つひとつのステップが建物の完成に向けた重要なピースとなっているので、ぜひ最後までお読みくださいね!
1. 設計と図面の作成
鉄骨工事の始まりは、設計図面の作成から!建物全体の設計図をもとに、鉄骨工事用の詳細な図面を作成します。この図面には、鉄骨の大きさや位置、接合方法がミリ単位で記載されています。
構造計算: 鉄骨が建物を安全に支えられるよう、強度や耐震性を計算します。
CADによる設計: 現代ではCAD(コンピュータ支援設計)を使い、精密な図面を作成します。これが工事の「青写真」になるんです!
2. 工場での鉄骨加工
次に、設計図をもとに工場で鉄骨を加工します。ここでの加工が正確であるほど、現場での組み立てがスムーズに進みます。
切断と穴あけ: 鉄材を必要な長さに切断し、ボルトやナットを取り付けるための穴を開けます。
溶接: 必要に応じて、複数の鉄骨を溶接でつなぎ合わせます。職人が行う手作業と最新のロボット技術が組み合わされています。
防錆処理と塗装: 鉄骨に錆び止めを施し、長期間にわたって耐久性を保てるようにします。
3. 現場での組み立て
加工された鉄骨が現場に運ばれ、いよいよ建物の形が作られていきます。ここからが現場作業の見せ場です!
柱の設置: 最初に柱を垂直に立てます。建物全体の骨格を支える基礎なので、精密な調整が必要です。
梁(はり)の設置: 柱と柱をつなぐ梁を取り付けます。クレーンを使いながら、職人たちがチームで連携して作業を進めます。
ブレースの設置: 建物の耐震性を高めるために、斜めの補強材(ブレース)を取り付けます。
4. 溶接と仕上げ
組み立てが終わったら、各接合部分を溶接して固定します。この作業が建物の強度を左右する重要な工程です。
溶接: 鉄骨同士をしっかりと接合し、構造全体の一体感を高めます。
塗装: 最後に塗装を施して、外観を美しく仕上げると同時に、さらに防錆効果を高めます。
鉄骨工事の魅力
鉄骨が設置されると、建物の全体像が目に見える形で現れてきます。この瞬間は、工事に携わる全員が達成感を味わえる特別な時間です!
高い建物の形が空に向かって伸びていく様子は、圧巻の光景です。
職人たちのチームワークが形となり、建物が完成するまでの過程を支えています。
次回予告!
次回は、「鉄骨工事の現場で使われる道具や技術」について詳しくお話しします!鉄骨工事に欠かせない道具や、現代の技術革新がどのように作業を効率化しているのか、分かりやすく解説しますのでお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
株式会社藤三、更新担当の中西です。
いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?
風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!
さて、本日からシリーズ更新が始まります!
株式会社藤三監修!
鉄骨工事雑学講座!
鉄骨工事に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。
記念すべき第1回目のテーマは!
鉄骨工事の仕事についてです!
鉄骨工事と聞いて、どんな仕事を想像しますか?
「鉄骨を使って建物を作る仕事」と簡単にイメージされるかもしれませんが、実はその役割はとても重要で奥深いんです。
今回は、鉄骨工事の基本について、フレンドリーにご紹介します!
鉄骨工事の基本とは?
鉄骨工事は、建物の「骨組み」を作る仕事です。
この骨組みがしっかりしていないと、どれだけ美しい外観や快適な内装を施しても安全な建物にはなりません。
建物の骨組みを作る
鉄骨を使って、建物の柱や梁(はり)を組み立てます。
これらは建物の全体の形や構造を支える重要なパーツです。
たとえるなら、人間の「骨格」のような存在!
高い耐久性
鉄骨は非常に頑丈で、地震や強風といった自然の力にも耐えることができます。
そのため、高層ビルや大規模な商業施設、橋など、耐久性が求められる建物に多く使用されています。
最近では、住宅にも鉄骨を取り入れることで、災害に強い家が増えています。
建設現場での正確な作業
鉄骨工事は、ミリ単位の精度が求められる繊細な仕事でもあります。
現場ではクレーンを使って巨大な鉄骨を吊り上げながら、職人たちが寸分の狂いもなく組み立てていきます。
この正確さが、建物全体の耐久性や安全性を左右するのです。
鉄骨工事が選ばれる理由
スピード:
鉄骨は工場であらかじめ加工されているので、現場での組み立てがスムーズに進みます。
デザインの自由度:
鉄骨は強度が高いため、大きな窓や広い空間を作りたい場合にも対応可能。
建築デザインの幅が広がります。
環境への配慮:
鉄はリサイクルが可能な素材なので、サステナブルな建築材料としても注目されています。
次回は、「鉄骨工事がどのように進むのか」についてお話しします!
鉄骨が工場で加工されるところから、現場で組み立てられるまでの流れを詳しく解説します。
「どうやって鉄骨が建物の形になるの?」という疑問にお答えしますので、お楽しみに!
以上、第1回鉄骨工事雑学講座でした!
次回の第2回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
株式会社藤三、更新担当の中西です。
~“揺れに強い骨”をつくる~
耐震性能を引き出す鍵は、高力ボルト・溶接・柱脚の三点。どれか一つでも甘いと、通り精度や長期耐久に響きます。現場で役立つ実務の型を、ミスが起きやすい順にまとめました。
目次
保管:乾燥・未開封・ロット別。サビ・油分は締付性能に直結
穴・座面:切粉除去/座面の平滑性確認(異物はNG)
試し締め:当日ロットで工具校正→本番へ
締付手順:本数→対角→外周の順で段階締付/マーキングで見える化
検査:軸力管理方式に合わせて記録(トルク・表示ピン・回転角等)
ありがちNG⚠️:仮締めのまま次工程へ。マーキング未実施は抜けの合図。
予熱・層間温度を計測・記録(低温時は特に)
開先精度・ルート間隔を統一し溶け込みを確保
歪み対策は対称溶接・短ビード・裏当てを使い分け
外観OKでも内部欠陥はあり得る→必要に応じUT/MT/PTを計画的に
写真は「開先→仮付→本溶接→外観→NDT結果」の時系列がわかるように。
アンカー位置・レベルを墨出し→二重確認
レベリング(ベース下):座金・ナットの接地面確保
建方後:通り・鉛直・建入れ調整→グラウトで剛結を完成
防錆:グラウト面・端部のタッチアップを忘れずに
基準柱で全体の芯を固定→梁で通り連結
階ごとに仮ブレースを計画配置し、本締め前の狂いを抑える
建方階層の完了定義(本締め/タッチアップ/清掃)を明確化
素地調整→下塗→中・上塗の工程を膜厚計で数値管理
耐火被覆(吹付・巻付)の仕上げ厚と欠損補修は写真で可視化
取合い(梁端・仕口)は先行タッチアップでサビ起点を作らない
玉掛け指示は手元・クレーン間で合図統一
開口部は先行手摺・親綱で恒常化
強風・雷雨の中止基準を施工計画書に明記し、毎朝周知
標準化部材(スプライス位置・仕口寸法)で製作を平準化
現場溶接の最小化:ボルト化と仮組確認で手戻り削減
写真台帳の自動化(クラウド/QR)で検査〜承認を短縮
高力ボルト 校正・マーキング完了
溶接 予熱・層間・外観・NDT記録
柱脚 建入れ・グラウト・タッチアップ
塗膜 膜厚・欠損補修・最終確認
安全 開口養生・墜落対策・風速基準
高力ボルト×溶接×柱脚の三点を“記録と順序”で管理すれば、品質は安定し、是正回数は激減します。
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~“現場が止まらない”~
鉄骨は「図面通りに作って立てる」だけでは回りません。設計・製作・建方が一体となった段取りで、通り精度・工期・安全を同時に成立させるのがプロの仕事。この記事では、現場でそのまま使える勝ちパターンを、チェックリスト付きで解説します。✨
目次
基本設計・詳細検討(仕口・継手・耐火仕様)
施工図・現寸(衝突・納まり検証)
材料手配・トレーサビリティ設定(ミルシート紐づけ)
工場製作(開先→仮付→本溶接→矯正→孔あけ→仮組)
素地調整・塗装/耐火仕様の確認
出荷・輸送(番付・荷姿計画)
建方(クレーン計画・通り出し・本締め)
最終調整・検査・引渡し
コツ:“前工程で次工程の条件を確定”。未決のまま進めると全てが後手に回ります。
柱梁仕口:高力ボルト本数/ピッチ、座金の当たり、レンチクリアランス
梁成・スリーブ衝突:設備・ダクト・配管との干渉はBIMや干渉表で先消し
デッキ合成:スタッド位置と溶接可否、端部の座屈止め
柱脚:アンカー配置・ベースプレート厚・グラウト納まり
ヒートNo.→部材ID→台帳を一気通貫で紐づけ
端材は長さ・断面別で保管し、流用先を明記(歩留まりUP)
孔あけ・切断はネスティング最適化で残材率を見える化
溶接順序で歪みをコントロール(対向・対称・短ビード)
仮組検査で取合い・ボルト通りを事前確認
素地調整→下塗りは仕様書に沿って等級・膜厚を記録
孔精度・面取りで建方時のボルト入らない問題を撲滅
部材は番付順で積載、吊りポイントをマーキング
長尺物は撓み養生、塗装面の当たり養生を徹底
納入伝票に部材ID/番付/設置位置を明記し現場受入れを時短
揚重計画:作業半径・ジブ長・吊荷重表で余裕を確保
通り出し:基準通り(X→Y→高さ)で基準柱を先に決める
仮ボルト→本締めの順序・階ごとの仮ブレースを事前定義
強風・雷・降雨時の中止基準は明文化(現場裁量にしない)
柱鉛直・通り(レーザー/トランシットで記録)
高力ボルト:下穴清掃・ワッシャー面・締付順序・マークオフ
溶接部:外観(クレータ/アンダーカット)→必要に応じ非破壊検査
塗膜:膜厚・タッチアップ記録
仮設:手摺・親綱・開口養生の継続管理
「日付_工区_部位_内容」
全景(建方エリア) → 2) 部位(仕口・柱脚) → 3) 寸法UP(スケール写り込み)
是正後は同アングルで再撮。Before/Afterが一目で分かるように。
鉄骨工事は段取りの競技。設計→製作→建方を一本の線でつなぐだけで、通り不良・再作業・待ち時間が劇的に減ります。\
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~経済的役割~
高層ビル、物流倉庫、工場、橋梁──これらの堅牢な構造物の多くに共通するもの、それが「鉄骨構造」です。そして、その構造を具現化するのが、鉄骨工事という専門職能です。
一見すると建設工程の一部に過ぎないように見える鉄骨工事ですが、実は日本経済の基盤を支える重要な役割を果たしています。本稿では、鉄骨工事が持つ経済的価値と影響力を、「都市開発」「産業支援」「地域経済」「雇用創出」「輸出競争力」などの観点から深く掘り下げていきます。
目次
鉄骨工事は、都市開発におけるスピードとスケールの実現に不可欠な工程です。鉄骨構造は、施工期間の短縮や大空間の確保を可能にし、都市の高密度化・高度利用に適応するための最適な構造方式とされています。
高層オフィスビルや商業施設の迅速な建設
病院・学校・工場など公共・民間両面のインフラ整備
再開発エリアにおける耐震・制振建物の構築
このように、鉄骨工事は都市機能の更新と拡張に欠かせない工程であり、その存在なしには大規模な再開発や都市成長の実現は不可能です。これはすなわち、鉄骨工事が地域や都市の経済発展を物理的に支えていることに他なりません。
鉄骨工事は、製鉄業・加工業・運送業・設計業・建材業など、多様な業種と連動して成立します。鉄骨が一本現場に立つまでには、次のような複数の経済活動が連携しています。
鉄鋼メーカーによる鋼材の供給
鉄骨加工業者による切断・孔あけ・溶接
運送業者による現場輸送
現場作業員・クレーンオペレーター・施工管理者による建方工事
検査・検証・強度試験などの第三者機関の関与
これにより、鉄骨工事は直接雇用と間接雇用を含め、極めて大きな経済波及効果を持つ“産業のハブ”として機能します。特に地方の加工場や輸送業者にとっては、重要な収入源となっており、地域経済の安定に貢献しているのです。
鉄骨工事は、現場作業を中心とする労働集約型産業でもあり、さまざまな層の人々に安定した雇用を提供しています。
現場鉄骨鳶・鍛冶工・玉掛け作業員などの熟練職人
若年技能者の育成や技能実習生の受入れ
女性や高齢者の支援職(設計補助・検査補助など)
また、技能五輪や国土交通省認定の鉄骨工技能評価制度など、職人文化の継承と高度化が国家的にも支援されています。これは雇用の質的向上を通じて、国民経済全体の底上げに貢献していることを意味します。
鉄骨構造は、耐震性・耐火性に優れており、防災・減災の観点からも極めて経済的価値が高い構造方式です。鉄骨工事によって建てられた建築物は、災害発生時の被害を最小限に抑えるとともに、復旧の迅速化にも寄与します。
鉄骨構造の採用による病院や避難所の機能維持
災害後の仮設施設の早期建設
地震対策補強工事の受注増加による地域建設業の活性化
このように鉄骨工事は、防災インフラとしての役割と同時に、復旧需要を創出することで経済的セーフティーネットとしても機能しているのです。
日本の鉄骨工事技術は、精度・安全性・施工管理能力において世界的に高く評価されています。特に海外のインフラ開発案件や日系企業の工場建設などで、日本の鉄骨工事業者が活躍しており、以下のような経済的効果を生み出しています。
インフラ輸出政策との連携による外貨獲得
海外現地法人・合弁会社の設立による進出
技能者派遣・施工指導による技術移転
これは、鉄骨工事が「国内建設業」という枠を超えて、日本の経済外交・成長戦略の一端を担う産業へと成長していることを示しています。
鉄骨はリユース・リサイクルが可能な資材であり、近年のカーボンニュートラル社会への移行においてもその存在価値が高まっています。
鉄骨の再利用による埋立ゴミ削減
工場溶接化による現場CO₂排出削減
高耐久化によるメンテナンス周期の延長
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)設計への対応
これにより、鉄骨工事は持続可能な建設経済の推進役として、環境と経済の両立を実現する分野となっているのです。
鉄骨工事は単なる構造体の施工ではありません。それは、都市の機能を実現する骨格であり、産業の交点であり、地域の雇用を支える基盤です。そして今では、環境対応・輸出競争力・災害対応といった社会全体の課題に対して、経済的な解決策を提供できる分野へと成長しています。
建設業の未来を考えるとき、鉄骨工事の存在を経済的観点から捉え直すことは、きわめて重要な視点といえるでしょう。
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~多様化~
鉄骨工事は、ビル・工場・橋梁・倉庫などの建築物において、構造の“骨格”を担う極めて重要な工程です。耐震性・耐久性・施工スピードの観点から高く評価されてきた鉄骨構造ですが、近年は社会の多様化に応じて鉄骨工事の形態そのものも急速に進化しています。
目次
かつて鉄骨工事の主力は中高層ビルや大規模施設に限定されていましたが、現在では中小規模の木造住宅や特殊施設でも鉄骨構造の採用が進んでいます。
商業施設・物流倉庫・データセンターなどの大空間構造
木造住宅の一部補強(鉄骨梁の採用)
農業用ハウスや畜舎のフレーム構造化
学校や病院など公共施設の耐震鉄骨補強
再生可能エネルギー関連施設(太陽光パネル架台など)
このように鉄骨工事業者は、現場規模・構造設計・立地条件に合わせて柔軟に対応する技術力と多能工的な職能が求められるようになってきています。
施工技術の面でも、従来の現場溶接・ボルト接合といった基本的な工法に加え、短工期・高精度・省力化を意識した新工法が続々と導入されています。
ユニット化・プレファブ工法:柱・梁を工場で組み立て、現場ではボルト接合のみで完結
ハイブリッド構造:鉄骨とRC造、木造との混構造に対応
耐震補強工法:ブレース設置・制振デバイス組み込みなど
高所作業ロボット・自動溶接機の導入
これにより、鉄骨工事は単なる骨組みの施工にとどまらず、設計・製作・組立までを一体化した統合工事業へと進化しているのです。
鉄骨工事の分野では、深刻な人手不足と若年技能者の減少が課題となる一方で、女性職人や外国人技能者、IT技術者など新しい人材の参入が進んでいます。
女性鉄骨職人の増加(玉掛け、溶接、CADオペなど)
技能実習生や特定技能外国人の活躍
DX人材(3D設計・構造解析・施工管理アプリの運用)
職人と管理職の協働による“見える化”体制づくり
こうした多様な人材が協働できる組織構築が、鉄骨工事業の競争力に直結する時代へと移行しつつあります。
鉄骨工事では、図面の3D化や施工管理のクラウド化が加速しており、BIM(Building Information Modeling)を活用したプロジェクトが主流になりつつあります。
3Dモデルによる干渉チェックと施工シミュレーション
製作図と現場寸法の自動照合
搬入計画・仮設計画の可視化
クレーンや溶接装置との連動
QRコードで部材・作業工程を管理
こうしたデジタル技術との融合により、鉄骨工事業者はより高精度・高効率で多種多様な構造ニーズに対応可能となっています。
気候変動対策やESG経営の重要性が高まる中で、鉄骨工事にも環境負荷低減の視点が求められています。
リユース鉄骨材の活用
高耐候鋼材・高強度材の採用による長寿命化
現場発生ガスの低減施工法
ZEB(ゼロエネルギービル)への構造適合設計
これにより、鉄骨工事は単なる「強さ」だけでなく、「環境性能」や「資源循環性」を意識した施工対応が求められるようになり、環境型工事へと多様化しているのです。
最後に、発注者側のニーズも大きく変化しています。
デザイン性重視の構造提案(スケルトン天井、スチール階段)
コストと構造バランスの見積対応
法改正や耐震基準に基づく提案型営業
維持管理・解体を見据えた構造計画
こうしたニーズに応えるため、鉄骨工事業者には単なる請負業ではなく、提案型コンサルティング力を持った“パートナー企業”としての機能が求められる時代となっています。
鉄骨工事は今、構造の種類、工法、扱う人材、技術の融合、そして顧客ニーズに至るまで、あらゆる面で多様化と高度化を遂げています。これは単なる施工分野の進化ではなく、日本の建設産業全体が進むべき「柔軟性と総合力の時代」を象徴する現象でもあります。
この変化を捉え、対応し、活用していくことこそが、今後の鉄骨工事業者に求められる最大の強みと言えるでしょう。
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目次
前回の記事では、鉄骨工事の魅力についてご紹介しました。
今回は、実際に現場で働く人たちが感じている「やりがい」に焦点を当てていきます。
鉄骨工事のやりがいの一つは、「自分の手で形にしたものが街に残る」という感覚です。
建てたビルが10年後もそこにある
自分の子どもに「ここはパパが建てたんだ」と言える
仕事帰りに通るたびに“誇らしさ”がこみ上げる
こうした“可視化される仕事”は、日々のモチベーションになります。
鉄骨工事は高所作業や重量物の取り扱いもあり、安全管理が極めて重要です。
それだけに、1件の工事を事故なく終えたときの達成感は格別。
高所でのボルト締めの緊張感
クレーンとの一発勝負の息合わせ
現場全体が予定通り進んだときの安堵感と誇り
「危険だからこそ真剣になれる」——この感覚が、職人としての“芯”を鍛えてくれます。
鉄骨工事の世界は、覚えることが山ほどあります。
図面の読み方
材料の特性と加工方法
現場ごとのクレーン配置と搬入計画
現場の天候や風の読み方
それぞれの現場が教科書であり、経験の分だけ技術と判断力が磨かれる世界です。
「昨日より今日、今日より明日」と成長を感じられることこそ、やりがいの源です。
鉄骨の現場は、年齢や経験を問わず、互いにサポートし合う文化があります。
若手はベテランの背中を見て学ぶ
ベテランは若手の質問に丁寧に応える
お互いに教え合い、現場で助け合う
この“世代を超えたつながり”が、仕事をただの「労働」ではなく「人間としての成長の場」にしてくれます。
最後のボルトが締まり、最後の溶接が終わり、建物の鉄骨がすべて組み上がった瞬間。
現場にいる誰もが、自然と笑顔になり、拍手や握手が飛び交う。
その時の感動は、「つくる仕事の醍醐味」です。
何かを成し遂げたという感覚、それを仲間と共有できる喜びこそが、鉄骨工事最大のやりがいだと言えます。
鉄骨工事のやりがいは、「建てる」「支える」「見える」「成長する」「誇りを持てる」といった、多くの価値が詰まった仕事であることにあります。
現場はいつも違う。天気も違う。材料も違う。だけどそこに立つ仲間と一緒に、ひとつの形をつくり上げる瞬間。
それがこの仕事の醍醐味であり、一生の財産にもなります。
次回もお楽しみに!
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目次
「この建物、どうやって立ってるんだろう?」
そんな素朴な疑問の答えの多くに関わっているのが、「鉄骨工事」という仕事です。
鉄骨工事とは、ビル・工場・商業施設・橋梁など、あらゆる構造物の骨組みをつくる工程。まさに建築の“背骨”を担う重要な工程です。
今回は、そんな鉄骨工事の世界に迫りながら、その魅力をたっぷりお届けします。
鉄骨工事は、鋼材(H形鋼、角パイプ、アングルなど)を組み立てて、建物の骨組みを形成する工事のことです。
大きく分けると以下の流れになります:
製作図面(設計図)の確認・拾い出し
加工(工場内での切断・穴あけ・溶接など)
現場搬入・建方(クレーンによる組立)
本締め・溶接・耐震補強
大型の建物ほど鉄骨の量も多く、構造の複雑さも増します。その分、完成したときの達成感もひとしおです。
鉄骨工事の最大の魅力は、やはり**「スケールの大きさ」**です。
クレーンで吊るされる何トンもの鋼材
地上数十メートルの高さでの組立作業
数十人が連携して1つのフレームを仕上げる工程
こうしたダイナミックな現場に立てば、日常の仕事では味わえない高揚感や達成感があります。
「俺たちがこの建物を立てたんだ」と胸を張れる瞬間は、何ものにも代えがたいものです。
一見“力仕事”に見えるかもしれませんが、鉄骨工事は知識と計算の世界でもあります。
部材ごとの強度と荷重計算
ボルト締結や溶接の角度と精度
機械と人力を連携させる効率的な段取り
すべてがミリ単位で設計され、現場でその通りに組み上げていくことが求められます。
この「構造美」とも言える緻密な技術が、鉄骨工事の大きな魅力です。
鉄骨工事でつくられるのは、目に見える“建物”です。
工場や倉庫 → 物流や製造を支える
学校や病院 → 地域の安心を守る
商業施設や高層ビル → 街を活気づける
つまり、自分たちの仕事が社会に役立っていることが目に見えて実感できる。
これは非常に大きな誇りであり、「誰かの役に立つ仕事をしたい」と思っている人にとって大きなモチベーションになります。
鉄骨工事は一人ではできません。
鳶職・クレーンオペ・溶接工・現場監督など、多くのプロたちがひとつの目標に向かって動きます。
声かけひとつでクレーンが動く
息の合った連携で部材がスムーズに収まる
困ったときには互いにカバーし合う仲間意識
この「現場チームの一体感」は、鉄骨工事の大きな魅力のひとつ。
仕事終わりの達成感や仲間との絆は、他の仕事ではなかなか得られないものです。
鉄骨工事とは、“地図に残る建物”を立てる誇りある仕事。
そこには、大きなスケール・高い技術・社会への貢献・仲間との団結感といった、多くの魅力が詰まっています。
次回は、この仕事を続ける人が語る「鉄骨工事のやりがい」について、さらに深く掘り下げていきます。
次回もお楽しみに!
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目次
~変わる現場、進化するプロの現場力~
前回に続き、今回は「鉄骨工事の未来」についてお話します。
かつては“力仕事”のイメージが強かった鉄骨工事の世界。
しかし、今やテクノロジーと人間力が融合する時代へとシフトしています。
この先、鉄骨工事はどう変わっていくのか?未来を担うカギを紐解いていきましょう!
鉄骨工事の現場では、すでにさまざまなICT・ロボット技術が実用化されています。
鉄骨搬入の自動化(無人台車、ガイドセンサー)
高所での自動溶接ロボット
3Dスキャナーによる鉄骨位置確認
BIM(ビム)との連携でミスゼロ化
これにより、施工のスピードと精度が大幅に向上。
人手不足を補い、安全性も確保しやすくなってきています。
AI・ロボットの導入が進んでも、最終調整や現場判断は人の経験が頼り。
だからこそ、以下のような“人づくり”も未来の大きなテーマです。
若手職人の教育を見える化(eラーニングや技能動画)
多様な人材(女性・外国人)の登用
SNSやWebで「鉄骨の仕事の魅力」を発信
今の若い世代に響くような“働き方”や“やりがいの可視化”が、業界全体の未来を支えます。
環境負荷の少ない建築が求められる中、鉄骨工事もサステナブル建設の一翼を担う存在として進化しています。
再利用できる部材の標準化
脱炭素構造への対応(ZEB・LCCM建築)
鉄骨のトレーサビリティ管理(どこで誰が加工したか)
“モノを作る”だけでなく、“価値を創る”工事へと変わっていくのです。
鉄骨工事の現場は、単に「建物をつくる」場所ではありません。
未来の街づくり、エネルギー政策、防災・減災に至るまで、社会基盤を支える重要な要素として位置づけられています。
災害復旧や仮設構造物の迅速対応
環境配慮型まちづくりへの参画
公共工事における品質基準の主導的役割
つまり、鉄骨工事業界は今、“建設の主役”へと進化している最中なのです。
テクノロジーが進化しても、最後に現場を支えるのは「人」。
そして、環境を守りながら、安心・安全な構造物をつくるのが「技術」。
鉄骨工事の未来は、「進化」と「継承」のバランスを取りながら、さらに魅力的な業界へと広がっていくことでしょう。
次回もお楽しみに!
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~“強さ”だけじゃない、地球にやさしい鉄骨工事へ~
今回は「鉄骨工事と環境」のテーマでお話します。
鉄骨工事はビルや工場、橋などの大型構造物に欠かせない重要な建設工程ですが、その裏では「環境への負荷」や「持続可能性」といった課題にも向き合わなければなりません。
現在、全国の現場ではどんな取り組みが進んでいるのか。鉄骨工事が目指す“エコ”な未来のカタチをご紹介していきます!
まず、鉄骨工事とは、建物の骨組みを鉄で組み立てる工事のこと。
鋼材を柱・梁として現場で接合し、強くて精密な構造体をつくりあげます。
特に高層ビルや倉庫、公共施設では、木造やコンクリート造よりも早くて頑丈な鉄骨造が重宝されており、近年の建設現場では欠かせない工種となっています。
鉄骨工事は「鉄」というリサイクル性の高い素材を使ってはいますが、施工段階ではいくつかの環境負荷が発生します。
ボルトの締結や切断作業に伴う大きな音と振動
グラインダーなどの使用で発生する金属粉じん
現場機械による周辺住民への影響
現場によっては住宅街や学校の近くで作業することもあるため、環境への配慮が欠かせません。
鉄骨を運ぶトラックや、クレーンなどの重機類は多くの燃料を消費します。
結果として、温室効果ガス(CO₂)の排出や、NOx(窒素酸化物)などの大気汚染にもつながる恐れがあります。
加工ミスや端材、仮設資材などが現場で廃棄されることもあります。
こうした資源の無駄遣いをいかに抑えるかも、環境対策の重要なポイントです。
では、実際にどんな対策が進められているのでしょうか?
最近では、排ガス規制対応型の重機や電動式クレーンなどが現場に導入されつつあります。
ハイブリッド式のラフタークレーン
電動高所作業車
アイドリングストップ機能つき建機
こうした取り組みで、燃料の削減=CO₂削減が実現されています。
仮設資材や型枠の再利用
CAD/BIMを用いた正確な鉄骨配置設計でムダを減らす
溶接の代わりに高力ボルト接合を多用し、加工エネルギーの削減
こうした設計・施工段階での工夫により、鉄骨工事のエコ化はどんどん進んでいます。
防音シート・養生カバーの使用
定期的な散水による粉じん飛散防止
作業時間の制限(早朝・夜間は作業NG)
地域と共存するためのルールを守ることも、鉄骨工事業者の社会的責任です。
最近では、「持続可能な開発目標(SDGs)」を意識した鉄骨工事の動きも広がっています。
鉄骨リサイクル率の“見える化”
地元製鋼所との連携による輸送距離の短縮
若手や女性の積極登用による“働きがいのある職場”づくり
環境だけでなく、人にもやさしい現場づくりが求められているのです。
これからの鉄骨工事は、「速くて強い」だけでなく、「静かできれいでやさしい」が新たなキーワードになります。
ゼネコンや施主からの評価にも、環境配慮型の取り組みが大きく影響する時代。
だからこそ、現場レベルでも“できること”を一つずつ積み重ねていくことが、鉄骨工事業界全体の未来を支えるのです。
次回は、「鉄骨工事の未来」について詳しくご紹介します。自動化・デジタル化・技術継承…現場はどう変わるのか?
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