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第11回鉄骨工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社藤三、更新担当の中西です。

 

 

 

鉄骨工事と環境への取り組み

~“強さ”だけじゃない、地球にやさしい鉄骨工事へ~

今回は「鉄骨工事と環境」のテーマでお話します。

鉄骨工事はビルや工場、橋などの大型構造物に欠かせない重要な建設工程ですが、その裏では「環境への負荷」や「持続可能性」といった課題にも向き合わなければなりません。

現在、全国の現場ではどんな取り組みが進んでいるのか。鉄骨工事が目指す“エコ”な未来のカタチをご紹介していきます!


■ 鉄骨工事とはどんな仕事?

 

まず、鉄骨工事とは、建物の骨組みを鉄で組み立てる工事のこと。
鋼材を柱・梁として現場で接合し、強くて精密な構造体をつくりあげます。

特に高層ビルや倉庫、公共施設では、木造やコンクリート造よりも早くて頑丈な鉄骨造が重宝されており、近年の建設現場では欠かせない工種となっています。


■ 鉄骨工事が環境に与える主な影響

 

鉄骨工事は「鉄」というリサイクル性の高い素材を使ってはいますが、施工段階ではいくつかの環境負荷が発生します。

(1) 騒音・振動・粉じん

  • ボルトの締結や切断作業に伴う大きな音と振動

  • グラインダーなどの使用で発生する金属粉じん

  • 現場機械による周辺住民への影響

現場によっては住宅街や学校の近くで作業することもあるため、環境への配慮が欠かせません。


(2) 排ガス・CO₂排出

鉄骨を運ぶトラックや、クレーンなどの重機類は多くの燃料を消費します。
結果として、温室効果ガス(CO₂)の排出や、NOx(窒素酸化物)などの大気汚染にもつながる恐れがあります。


(3) 廃材・副資材の発生

加工ミスや端材、仮設資材などが現場で廃棄されることもあります。
こうした資源の無駄遣いをいかに抑えるかも、環境対策の重要なポイントです。


■ 環境にやさしい鉄骨工事への取り組み

 

では、実際にどんな対策が進められているのでしょうか?


(1) 高性能建設機械の導入

最近では、排ガス規制対応型の重機や電動式クレーンなどが現場に導入されつつあります。

  • ハイブリッド式のラフタークレーン

  • 電動高所作業車

  • アイドリングストップ機能つき建機

こうした取り組みで、燃料の削減=CO₂削減が実現されています。


(2) 省エネ・省資源の施工方法

  • 仮設資材や型枠の再利用

  • CAD/BIMを用いた正確な鉄骨配置設計でムダを減らす

  • 溶接の代わりに高力ボルト接合を多用し、加工エネルギーの削減

こうした設計・施工段階での工夫により、鉄骨工事のエコ化はどんどん進んでいます。


(3) 騒音・粉じん対策の徹底

  • 防音シート・養生カバーの使用

  • 定期的な散水による粉じん飛散防止

  • 作業時間の制限(早朝・夜間は作業NG)

地域と共存するためのルールを守ることも、鉄骨工事業者の社会的責任です。


■ 鉄骨工事×SDGsの取り組みも広がる

 

最近では、「持続可能な開発目標(SDGs)」を意識した鉄骨工事の動きも広がっています。

  • 鉄骨リサイクル率の“見える化”

  • 地元製鋼所との連携による輸送距離の短縮

  • 若手や女性の積極登用による“働きがいのある職場”づくり

環境だけでなく、人にもやさしい現場づくりが求められているのです。


■ まとめ:環境に配慮することが「選ばれる業者」の条件に

 

これからの鉄骨工事は、「速くて強い」だけでなく、「静かできれいでやさしい」が新たなキーワードになります。

ゼネコンや施主からの評価にも、環境配慮型の取り組みが大きく影響する時代。
だからこそ、現場レベルでも“できること”を一つずつ積み重ねていくことが、鉄骨工事業界全体の未来を支えるのです。


次回は、「鉄骨工事の未来」について詳しくご紹介します。自動化・デジタル化・技術継承…現場はどう変わるのか?

ぜひご覧ください!

 

 

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